HRCR Classic Mini Rally Team Japan 2021年 始動開始です。
「新城ラリー2021」
2018年 “RIOM” 突然の開催キャンセル後から怒涛のごとく始まった、HRCR Team Japan 全日本ラリー参戦。やはり、その参戦もこの新城ラリーから始まりました。当初は2台体制。

MINI(2)

そして、同じく新城で更に1台が追加され。
MINI(3)

そして、2021年3月
MINI(4) が誕生しました!!

MINI(4) コ・ドライバー 涼姉さんからのレポートです。
涼姉さんレポート
みなさんこんにちは!
1年前にデビュー戦を果たしました、涼姉さんです。
今回の新城は1年前の私と同じ立場にいらっしゃいました、鈴木さんのお隣でコドライバーを務めさせていただきました。
前回までは親ビンこと土屋さん(ドライバー)のお隣で、安心してラリーを行っておりました。
土屋さんは何年もラリーをされていらっしゃいますし、わからないこと不安なこと、自分の抜けてることがあれば的確に教えてくださっておりました。
ドライバー目線から、コドライバーにはどんなことが求められているのかをその都度教えてくださりました。
正直に告白をすると、私はこの優しさに甘えていました。
今までの2回戦は、「わからない」から「なんとなくわかるようになった」ですが身体に染み込んでいる感じではなく……。
当日の細かいタイムスケジュールの部分まで、もしかしたら私よりちゃんと土屋さんの方が把握できてました。
ペースノートがどれだけよく読めていたとしても、コドライバーとして時間が管理できないのは致命的です。さらに、命にも関わってくる競技なので自分の認識が甘いとひとつ間違えれば大変なことになりかねません。
今回のラリーでは今までの復習をし、自分の身体に染み込ませるためのラリーだな、と感じました。
また、ラリー歴の先輩としてしっかり鈴木さんを引っ張っていく立場として、しっかりしなければ。と改めて初心に戻って挑ませていただきました。
まずはレッキでお互いの認識をすりあわせの作業をします。
幸いにも昨年使ったペースノートがあるので、それを使用することができました。
レッキを重ねるごとに少しずつ認識も合ってきて、表現の仕方もわかっていきました。

雁峰北だけ事前のデータがなかったので1から作り上げていくことになりましたが、お互い初めて作るので手探りの状態。

ペースがゆっくりなので後ろからたくさんの車両が来てしまいちゃんと作成できたか不安でしたが、2回目で読み上げながら走行したらしっかり完成できていました…!
2人で大喜びしながらレッキは無事終了。
当日の朝ラリースーツに袖を通した瞬間、あんなにレッキではコロッとしていたのが嘘のように緊張感が全身に走り、「今からラリーするんだな」とようやく実感しました。土屋さんの私服姿を見て、余計に緊張感は増すばかり……。
ドライバーにこの緊張は悟られないようにしなければ…とポーカーフェイスを保つのに必死でした。笑
最初のゲートをくぐり、遂にラリースタート。
リエゾン中はなんでラリーに辿り着いたのかなどお話聞かせていただき、緊張をほぐしたつもりですがほぐれてたかな…。天気にも恵まれ、気持ちの良いドライブができました。
最初に挙げた通り甘えていたものの、多少流れは把握できていたため、いつもより心の余裕はありました。
まずは昨年新たに加わったSS1.3船着に到着。
昨年はいきなり火災が起きてオルタネイティブルートを使用。(幸か不幸かレアな経験でした)
とにかく道の上に残りましょう、絶対に完走しましょう、ということを散々口酸っぱく言わせていただき、SSスタート。
様子を見つつ基本的には今まで通りの読み方をしておりましたが、その読み方だとペースがどんどん早くなっていっており、滑らかに走っている様に感じました。焦って前に進んでいる感じではなく、スッと動いている感じがしました。
ただ、今回初めてでこのペースはちょっと危ないかもしれないなと思い、少しペースを落とすことにしました。
今まではコドライバーはドライバーの光になりスッと導いていく立場だと思っておりましたが、上手く”コントロール”する立場なんだ、引っ張っていくんだ、と別の角度から感じることもできました。

肝が冷えるシーンもありましたが無事1日目は終了。
2日目は予想はしていましたが大雨で、今日こそ何かあるかもしれない…気を引き締めていかないと本当にリタイアしてしまう…。と不安を抱えながらのスタート。
2日目の1本目は初めての割にはちゃんと作れたペースノートを使用する、雁峰北。
このステージはずっとうねうねしているし、拓けた景色が見えたと思って突っ込むと崖っぷちで落っこちてしまう、難関なステージです。
さらに加えて、大雨で窓は曇るしワイパーは使い物にならないし自分の車が跳ねた水飛沫がかかって前が見えないし…もう最悪です。
ここでも口酸っぱく危ないから気をつけてゆっくり走りましょう、帰りましょう、ということを伝えさせていただきながらのスタート。
本当に安全に運転して頂いたおかげで、ひとまずゴールをし胸を撫で下ろしました。
次のステージへ向かっている際、時間もあったし今の走りはどうだったか気になったので、車内でYouTubeLiveの視聴会。
自分たち、思っているよりちゃんと走れてるじゃん!かっこいいね!!と自画自賛しながらも気になる点がいくつか…。
次のステージの鬼久保で、本来のスピードで走っていない車たちと「現在競技は中断しています」の字幕、コメント欄には「横転」「中止」などなど…。
これはまずいな…嫌な予感がするなと思いつつ、ステージに向かうにつれてどんどん強くなっていく雨と風、濃くなっていく霧に不安になりながらもTC前に到着。
オルタネイティブルートを使うわけではなく、ステージは通過してください、ということでスルースタートしました。
鬼久保ステージは昨日とは打って変わって、雨風や霧が凄まじく、前に進むのも非常に危険な状態でした。道路状況も川のようになっているところもあれば、池になってしまい車が止まってしまっている状況もありました。
いつもの鬼久保が文字通り鬼になり代わり襲ってきているかのようで、本当に生きた心地がしませんでした。
ペースノートを読むのですが、ほとんど使い物になりませんでした。前を見ても真っ白で周りがよくわからず距離感も掴めないし、余計にタイミングがわからない。唯一の救いは地元に精通している鈴木さんが隣にいてくださったことと、車がなんとか動いていること。良くご存知なだけあって多少安心はできましたが、やはり心配なものは心配…。車と一緒に無事に生きてサービスに戻ることだけを考えておりました。
ゴールに近づいた辺りでコースアウトしてしまった車の周りに、救急車とたくさんのパトカーを発見しました。自分たちもスピードを出し、上手くコントロールできなければこのようなことになっていたかもしれない…明日は我が身かもしれないと思いました。
無事にサービスに戻れた時に、やっと安心できました。
前回の丹後にて横浜の父母だと思っている師匠の車がリタイアとなった時、相当動揺し我が身だ、と思っており安全管理には充分注意しなければと思ったところ今回の酷い春の嵐がありました。
今のところ喜ばしいことに完走率100%ですが、もしかしたら次は何かあるかもしれない…もしかしたら大きな事故に繋がるかもしれない…と感じております。
完走率100%を保つため、またそうならないように今以上に身を引き締め、ラリーを楽しんでいきたいと思ってます。
いつもいつも思うのですが、このチームには私に取って家族のような存在で心の支えともなっております。たくさんのお父さんとお母さん、お兄さんと妹、若干のおじいちゃん。笑
このような素敵な環境でラリーができることを光栄に思っております。
今回も支えてくださったサービスの皆様、横に乗せてくださりSS終わるごとにたくさん褒めてくださった鈴木さん、応援してくださった皆々様、本当にありがとうございました!

MINI(4) ドライバー レポートへ続きます♡