前回のレポート 新城ラリー(2020/03/13-15)の後、約4ヶ月経過して・・・
4月の白糸練習会と翌日のロードラリー、5月のマン島ラリーに6月のMONTRE(全日本ラリー)・・・
年初ミーティングでの今年の年間計画では、今まさに、沢山のレポートが、このCLUB NEWSで発信されていたはず・・・
それが、
世界規模で拡がった未曾有のパンデミックを引き起こしたウイルスの猛威により「不要不急の外出自粛」という”STAY HOME”を強いられた日々に、
” I stay home for ◯◯◯◯◯ “
” my family ” に、 ” my friend ” であったり、” healthcare worker ” そして、” our future ” まで。
多分、年初にこの言葉を聞いたとしたら「何のこと??」と誰もが思ったはず。
・・・ということで私事ではありますが、5年振りのマン島行きも、6月のMONTREリベンジも叶うことなく、今年も8月に入りました。
もちろんHRCR Team Japan メンバーにとっても、上記の年初計画実行だけでなく、毎月開催していたミーティングすらできない、そんな数ヶ月を過ごしてきました。
そんなコロナ禍にありながら、緊急事態宣言が解除となった翌月に、それこそリモートで、参戦表明が発出されたわけです。
” After COVID-19 ”
仕事、事業、職場環境だけでなく、こういった競技やイベントですら、全く以前と同じようにはいかない。かといって、いつまでも自粛を続けていくわけにもいかない。

参加クルー全員、2週間前からの検温記録に、現地でのしっかりした感染症対策をして挑みました。
” NISSIN RALLY 丹後 2020 ” (2020/7/31 – 8/2 )

前回の投稿で ” Team Japan ” にも新しい風が吹き始めたことを書きましたが、2回目となる新しい風「実は、若者もいる!!」のレポートが届きましたので、ここに紹介します。
Team ” Beauty and the Beast ” コ・ドライバー涼姉さんレポートです!!

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コロナ禍のなかで本当に開催されるのか不安になりながら、現地に向かいました。Team Japan 合宿所に到着したのが夜中。
7/31・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一夜明け、HQにてレッキ受付・ロードブックを受け取り、7:00a.m.レッキを開始しました。

2回目と言うことで前回よりスムーズにレッキを終え、ペースノートが無事出来上がりました。

8/1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
炎天下の中、なんでこんなところにいるんだろう…と思いながら車の中におりました。笑
汗が止まらない。

倒れるのが先かゴールできるのが先か、ひやひやしながらSS前のTCにおりました。

今回の目標は表彰台に上がること。
これは、前回の新城ラリー終了時に決めていたことでした。
しかし肝心のドライバーはそんなこと全然考えていなかったようで(「なんでラリーをやっているの?」「楽しいから♡」)


今回はもう少し上手く導けるようになることを目標に挑みました。
そうは言ってもタイムは気になり何度もリザルトを確認し、他の選手とのタイム差に若干落ち込み、どうしたらいいんだろうか…と堂々巡りを繰り返しておりました。
そんな中、SS6で全クラス15位というリザルトが・・・!!
サービスの方に声をかけられ、そこで初めて気づき大変驚きました。
最初のSSに向かうリエゾンで電車を目撃し、
「今日はいいことがある!」

と土屋さん(ドライバー)が漏らしておりましたが、このことか!!!!と嬉しくなりました。
いまだに信じてませんが。笑
「楽しい夜」も終え、2日目。
8/2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ラリー中にアルコール摂取をするのは控えよう!」と思いました。笑
その「楽しい夜」・・・美味しいピザにパスタ、デザートと、そして少々お酒好きの「夢があるおじさま達」と同席、その勢いでついついワインを嗜んでしまったために、2日目朝が本当にしんどい。



アルコールが抜けてない。頭は回っているのですが身体が重く、本調子ではない・・・。大変反省しております・・・。
午前2本を走り終えサービスに戻り、本調子に戻ってきたかな?というところでハプニング。

SS9で師匠がリタイア。
今まで何度か見てきた光景なのに、動揺が収まらない。
自分の尊敬している人たちもこんなことが起こってしまう。
次は我が身だ。
ラリーは命に関わる危ない競技だから気を引き締めて安全装備もしっかりして挑みましょう、と教えていただいてたし、いつかは自分たちも事故を起こすかもしれないと思っておりましたが……。
ドライバーはコドライバーの指示を聞きながら車をどう動かすか考え運転をしており、本当に尊敬いたします。もちろん慣れもあるだろうけれど自分にはきっと務められない。
しかし、コドライバーも言葉で車とドライバーを動かしていることを身をもって学んだ瞬間でした。
もっと的確に指示を出さなければ私たちに命はない、と実感しました。(運転を信用していない、ということではございません)
実際どうかは分かりませんが、ラスト1本は今回の9本より何倍も集中し、上手く導けたと思っております。
勝手ながら、お互いの意思疎通が出来た瞬間がありカチッと凸凹がはまるような感覚がありました。(気のせいだったらどうしよう…笑)
当たり前のことですがドライバーがどう動きたいのかが、ペースノートには全部書いてある。
ドライバーにもっと寄り添えるコドライバーになりたいと切に願っております。
最後になりましたが、今回サービスで支えてくださった皆様、


文句も言わず運転し横に乗せてくださった土屋さん

京都まで一緒に向かってくださった山本さん、ありがとうございました!

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今回の画像をメンバーから受け取り、ふと「あれっ!!」っと確認したいことがあり、親ビンと歴代コ・ドライバー(6人ほど)とのツーショット写真を2012年から年代順に見比べてみました。親ビンの表情・・・
明らかに違います。
Team ” Beauty and the Beast ” とは言ったものの、既に” Beast “とは言えないことに気づきました。

こんな笑顔、歴代のコ・ドラには見せなかった。
何だか、この私もなんとな〜くわかってきたような・・・
だって、ラリークルーでもサービスクルーでも、ラリー中はそれはそれは辛い時、苦しい時、不快な時等々、もちろん沢山あります。
でも終わった後で、「来なきゃよかった。」と思ったことは一度たりともありませんでした。そしてまた次回「行きまーす!!」になっている。
「なんでラリーをやっているの??」
「楽しいから!!」
それにしても、京都は遠かったなぁ・・・
